近年、デフレの影響もあり、スキーバスツアーは驚異の値段の安さを見せています。これを個人で乗用車を使ってスキー場まで行く場合と比較をすると、個人で行く場合、都心部から100キロ程度の距離にあるスキー場に行くと仮定すると、往復の高速料金だけで5000円程度、ガソリン代も往復で3000円程度になります。レンタカーを利用する場合には日帰りだとしてもこれに8000円をプラスする必要があります。これにスキー場でのリフト券を買うと4000円ぐらいになりますので、合計で2万円ほどになります。
ところが、バスツアーの場合には1万円程度でリフト券もついて往復することができるのです。この安さの秘密はいったいなんでしょうか。その理由を紐解くと、まず、スキーバスツアーは団体旅行になりますので、団体割引が適用されます。そのため個人で行くよりも2割から3割ぐらいは交通費が安くなるのです。
また、スキーバスツアーではリフト券が無料のことが多々あります。4000円ぐらいするリフト券を無料にするのはリフト券以外で購買効果があると期待されるからです。普通、スキー場に行く場合にはスキーだけをして帰るわけではありません。お土産も買いますし、現地で食事をします。
泊まりの場合には外の居酒屋などでお金を落とす大人も多いはずです。つまり、リフト代を0円にしてもスキー場へ多くの人が来るだけでその町にとっては大きな経済効果が期待できるのです。ただし、バスは4人シートで多量窮屈に感じる場合があるので注意が必要です。